ある省察

視力や聴力は一定であると考えられている。そうではなく時と場合により変動するものと信じる。同様に直感も危機的な状況のもとで異常に働くのではないか。つまり環境によって認知能力が変化する。ここでいう環境とは主に外的なもので、内的な環境は考慮しない。内的な環境要因が外的なものの認識過程に影響を与えるが、それは先天的であるはずだ。同じ環境でも刺激の度合は人それぞれなので。それ故に鈍感な人よりも敏感な人の方が一般に能力が高い。さらに敏感気質は病気との親和性も高い。だからといって鈍感ゆえに能力が低いとは言わない。健康が悪いと言うようなものだから。明らかな印象と言っては語弊があるものの、能力と病的なものの関係は近いと言うことができる。これをもっと敷衍するとある種の病気は同時にある種の才能と一致する。 病気のマイナスのイメージと特異な才能というプラスのイメージが均衡を保つ。または両極端を一身に保有する。

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