渋谷昌孝(Masataka shibuya)

蒙は啓けず

わかったことや苦労して獲得したものを勇気をもって手離すこと。その次の展開に向けて新しく学びはじめること。溜め込むのではない。積み重ねるのでもない。努力の結晶を潔く破棄することこそ学び続ける秘訣である。大抵はやっと理解したからという理由で、そこに固執してしまって新規な視点を受け入れようとしない。これだけ苦労したのだから手放したくないという心理は当然だし同情に値するが、これは守備態勢の構えであり前に進むよりは持参金を維持することに精一杯なのであって知的に頑固かつ固陋になっている。古い常識から新しい常識までの距離があるのは、ひとえに努力して手に入れたものには価値があるはずとの謬見ゆえである。苦労は貴重だが苦労して得られた成果がいつまでも価値があるとは限らない。守備固めは進歩ではない。現在を維持することが仕事の目的になっているのだから。
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