そして世界は飽きもせず回転する
不平等を放置していると誰も得しない。だが歴史に語らせれば、戦争しか不平等を清算する手段はない。戦争は富の偏向をシャッフルさせ是正する機能をもつ。一時期流行ったピケティの調査によれば、戦争後に世界的に富の不平等がおさまっていることが分かる。米中露の軍事費の増大は尋常ではない。世界の至る所に不満分子が台頭している。恐れずに言えば戦争は近づいている。少なくともその準備は整っている。敏感な人ならばどこか不穏な空気が感じられる。もし富の不均衡をこのままにしているならば。戦争によるシャッフルとは、これまでの秩序を破壊して極端に行きすぎる病的な社会を正常に戻す、あたかも引っ張ったバネがもとに戻るようなもの。もちろん戦争は万人が望んでいない。しかし歴史は繰り返す。教訓から学ぶのは一世代に限り、新しい世代が同じ過ちを犯してしまう。戦争を知らない世代が日本の平和憲法を緩めてしまうであろうことは容易に想像できる。人間が無謀を働き病気になるのに似て、世界も強欲に駆られて取り返しのつかない誤謬に陥る。そうやって世界は何度も回転する。…安易な考えか?…そう安易な考えに違いない。独り言…呟き…ありもしない空想…。心に聞け!
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