三次元の地図

AIによって個人情報は他の膨大な個人情報と照合され比較され繰り返し考量される。データの集積はあたかも三次元の地図のようなものを形成する。個人情報は詳細に分類されてこの地図上の点にその姿を変える。世界中の個人が可視化されたひとつの立体的な地図のような評価基準の枠組みに嵌め込まれる。わかりやすく言えば、どのような人間であるかを視覚的に把握できる。データの量が膨大になればなるほど精度が増す。また地図が複雑になれば個人は図形のように表現されるかもしれない。数字や図形や関数を支配していたものが逆にそれらによって支配されるようになる。主と従の逆転現象が起きると予想する。つまり人間から分離独立したデータが主である人間を操作するようになる。

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