後ずさり

とかく自らに何かつけ加えようとか前に進もうとか蓄積しようとか努力を積み重ねようなどと考えがちだ。でも、自らの立場を引いてみたり凹ませたりする事でこそ新しいアイデアが閃く。後ずさりしてみれば風景の見方も変わる。前に進んでいる実感に満足しないで、現在の立場から一歩引く。成長とは労力を蓄積することかも知れないが、これがかえって邪魔をする。膨らむべく勤しむのではなく、凹むように思考の出発点そのものを後ろに引っ張ってみる。出発点が一定なら大した発展は期待できない。出発点を揺り動かす試みが新しい発想の端緒となるだろう。思考がどこからスタートしているのかいま一度振り返ってみよう!

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