みえない不自由。その不気味さ!
中国の交通マナーが良くなった。というのは監視カメラがいたるところに設置してあって、悪い行為は減点対象として個人の信用を落とすから。広く浸透している事実である。これは偽善的な行動が迫られている結果であって、本心からではない。日本でも個人データの蓄積は膨大になりAIで分析される。個人データは個人の信用度の度合いを示すので、分かっている人は意識的あるいは無意識的に自由を奪われている気分になる。一方で警察にとっては都合がいい。見えない監視社会の中にいて奇妙な不気味さと一抹の不安を覚える。精神疾患の症状に「監視されている」という初見があるのは有名だが、古く分裂気質と呼ばれるものは、未来の予知能力と関係しているらしい。いまこのような患者が同様の主訴を訴えても全然不思議ではない。こうみると心の神秘と謎を思わずにはいられない。
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