今風の考古学者

願わくば目利きになりたい。どうすればなれるのか?価値の本質を見抜くにはどうすればいいのか?時代変化に敏感になるのは必須であろう。というのは、価値は世の中の動向によって変動するものだから。また、既に価値の評価が落ち着いたものに対しては手のつけようがないが、まだ潜在的に価値の可能性あるものは沢山あるし、これからも増える。時代の変化に呑まれるだけでは次に起こるであろうことが予測できない。ぞろぞろと人の後を無考えに従属しても進化しない。だから世間を俯瞰的に見るか、あるいは反復して現在の立場から離れてみる習慣が必要である。一種の異邦人になるが周囲に翻弄されないためには、意外にも論理ではなく勇気が要る。非難されて当然と思わなければいけない。安泰の地位を脅かされるのを嫌う輩、安定を好む方が多いのだから。いま注目されているものは本来の価値よりも割高だ。一斉に注意が集中するものはすでに遅すぎる。我々が未来と考える世界は適切とは言い難い。極端に先か極端に外れている。これから輝く価値の兆候を正確にいち早く察するためにはには全体像から探す心構えでいないといけない。ただ先見性も度がすぎると理解が追いつかなくなり価値以前に成り下がる危険がある。一般の認知度が問題となる。考えを一歩ではなく半歩先に進めるのが妥当かと思われる。潜在的な価値がもうすぐ受け入れられるような、そのような適当なもので、まだよく知られていないが、世の中の風潮からして、いずれ陽の目を見るであろうものを闇の中から考古学者のように発掘する。


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