戦略の導入
組織は戦略を持つ。組織に組み込まれた個人は戦略に資するよう仕向けられる。しかし、個人とて人間である限りそれぞれの人生がある。属する組織の戦略に寄与するだけでなく、個人の生き方に戦略という考えを適用してみよう。というのは、あまり戦略的に生きようとは言わないから。漠然と日々の仕事を遂行するだけでは進歩に乏しい。少なくとも戦略的に生きているとは言い難い。仕事に埋没したり仕事と心中するのなら構わない。でも法人格には戦略があるのに、その構成人たる個人に戦略がないのは妙な話である。誰でも仕事をするために生きているのではなく、個人の人生をまっとうするために生きているのだから。戦略的に生きるとはどうゆうことか?まずは現在与えられた環境を分析することから始める。計画は置かれた状況に左右されるからである。一般に三重の戦略がある。組織のそれと組織に対するそれと純粋に自己自身のためのそれとである。生活するとは、他者の散逸されている戦略に乗ずることに等しい。つまり戦略に溢れかえっているのがこの世界の構造である。その中には善意のものと悪意のものとがある。消費活動は消費する消費者を企業などにより戦略的に想定されている。意識するかしないかは別として消費者は戦略の罠に捕らえられている。これらの事実を勘案しながら、自己の人生にも戦略的という考え方を導入する。
0コメント