電気に向かってショート!

火の時代の魂が、電気の時代に分散し枝分かれしてしまった。そして外部(機械)に依存する割合が大きくなった。ひとつの魂は、脆弱になり濃度が薄くなった。人間の濃度が薄くなるとは、過去の人が持っていた魂の半分にもならない、薄い魂を持たされているという意味だ。端的に言えば、かつてあったひとりの人間は、現代の複数の人間と等価値である。人間的なものが削られていく。どんどんと削られていく。それに反比例するように我々人間の外部にあるものが恐ろしい勢いで肥大してゆく。いつの間にか機械が主役になって、人間的なるものが奴隷化していることに気付かない。こうゆう疑問が生じる。つまり、世界は発展しているのか?如何にもそのように見えるが、人間を含めた世界は本質的に発展しているのだろうか?世界は痩せ細っていくばかりのようにも映る。どこかに誤りがあるようだ。でないと、世界の混乱の説明ができない。米国は20世紀に多くの笑顔(娯楽)を与えてくれた。いまはその反対方向に傾いている。まるで悲劇を創造しているかのようだ。秩序と構造が変化しているが、どう変化しているのか分からない。基準もない。考える基準が整備されていない。ゆえに、おのおの正しい外観を呈する判断が、無秩序に勝手な方向を向いて幾つもできあがる。翻弄される。迷う。これは受動的な態度の場合。少なくとも能動的になる方がマシであろう。正しいと思ったものが、当面は正しいのであるから。悲観的なバイアスを考慮して読んでください。

渋谷昌孝(Masataka shibuya)

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