GOD.GOOD.GOOOD!TIME.

主は、世界を創造してGOODと言った。しかし一日休んだ後なんだか付け忘れたものがあるな、と考えていた。そうそうそれは時間である。「時あれ!」と号令をかけると世界がゆっくりと動きはじめた。創造物は主に逆らうものだ。この時間も例外ではなかった。まっすぐだけ、しかも一定の速度で歩くなんて無理だ。冗談じゃないと駄々をこねると踵を返してもときた道を逆方向に歩きはじめたのである。創造物も時間の向きに従い誕生したほうに回帰することになった。まるで世界の退行である。また元に戻るのかと思っていたら、時間は気ままなもので、今度はくるくる回転した。さあ!世界はどうなるのか?サインとコサインみたいになって周期的に同じことをくり返す。バカバカしいとは承知しているのに回転とはそうゆうものなんだから仕方ない。せっかく育った樹木も伸びたり縮んだりしてまるで可笑しい。動物たちは食べた食物を胃から取りだしてもとに戻してやる。死んだものを生き還らすのだから医者になるようなものだ。こんどは「休みたい」と時間は言いだした。創造物も一斉に停止する。動こうにも動けない。じっと耐えなければいけない。世界が辛抱する!これを高いところからご覧になっていた主は失敗したと後悔して時間に戒律を設けることにした。「時間よ!おまえはただ前を見ていればよろしい」。それからというもの世界に安堵の溜息が漏れた。海がしょっぱいのも涙のためである。こうして時の優柔不断から逃れることができ世界に安泰がもたらされたのである。このときに主が「GOOOD!」と叫んだことはあまり知られていない…

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