パターン認識と汎用性

パターン化できるものはパターン化した方が効率的である。いたるところでこうしたことが適用できる。マニュアルとはちょっと意味が異なる。マニュアルは硬直した完成品である。1から10までの過程があって、それを毎回繰り返すのであれば、いつも1から物事を進めなくてもよくなる。1から10までの過程をひとつのパターンとして構築する。そうすることで、いつも1に立ち戻る必要がなくなる。「ああこれはあのパターンだな」と判断できれば、そのまま問題にパターンを適用すればいい。日常生活の全般に通用する考え方である。1から再度はじめるのではなく、そのパターンをひとつ塊と見做してパターンそのものの構成から出発する。1から10までを一個のパターンという塊として捉えることに意味がある。パターンは別のパターンと組み合わせることもできる。更に幾つかのパターンの組み合わせをひとつの塊に凝縮させれば、汎用性が増す。具体的な、かつそれがあるために本質が曇らせている雑音を削ぎ落とし、純粋な骨格のみを取りだす。それから骨格に名前を与えて本質のみの構成と運動についてだけに注目して問題の処理を試みる。これの優れた点は、余計な付随物に思考が曇らされずに済むことである。


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