「世界市民たる自覚」と「井の中の蛙」
質問!「あなたは日本に住んでいる日本人であるか?」答えはNOである。正解は、地球上の多くの国のなかにある一国の国民である。狭義に答えるのではなく広義に解釈すればこうなる。日本は世界の一部(それも小さな)に過ぎない。誰もがグローバル化の浸透を認め、その勢いと性急な現実もよく知っている。だから「どこに住んでいるのか?」という問いには「世界に」と答え、「どこに属している人間か?」との問いにも同様に「日本ではなく世界に」と答えるのが順当であり時代に合致している。日本に居れば入手される情報の大部分は日本に関係したもので満たされるが、これでは世界に生きているという実感をもつのに不十分である。ニュースは日本的に加工されている。特に政治の動向は、日本のものばかり強調される。でも、政権は世界の潮流や圧力から逃れられない。国内の調整のみならず世界各国による要請にも当然調整を求められる。寧ろそちらの圧力が強い。世界が変わるのなら、その余波は直接間接的に日本の政治に影響を及ぼす。だからメディアはもっと世界の方に注意を向けるべきであるし、日本が常識的な国ではないこと、良い意味においてもそうでない点についても警笛を鳴らす役目を担うべきである。さらに国民は自国だけの情報に捉われ過ぎないようにしたい。これはどの国民にも当てはまる。狭くなった世界の市民であるという認識があたりまえでなくてはならない。これからの未来は日本だけで安心していると、とんでもない危機的な状況に陥る可能性が大である。日本はますます非常識な国になっていくように思われる。率直にいえば孤立している。世界に呑まれるかそれとも日本の意地を世界で押し通すかの選択肢があるが、日本にそれほどの力があるとは思えない。まとめよう!我々は須らく世界市民であって、小さな一国の人間ではないことを自覚したほうが物事がよく理解できるであろう。そもそも何でこんな分かりきったことを言いだしたのかといえば、中国を筆頭に凄まじい勢いで目まぐるしく変貌をしているとの事実による。相対的に凄まじい勢いで日本が遅れていくので、その危機感から…焦燥感に駆られて……。
0コメント