第二の情報「GAFA」
GAFAの狙いはどこにあるか?わかる範囲内で考えてみよう。まずデータが欲しい。データが集積できればできるほどいい。そのためにどうするか。スマートフォンを使ってもらいたい。できれば、位置情報の把握のため常に携帯してもらいたい。それにはどうするか。スマートフォンの中毒者になってもらう。それはいまのところ成功している。データの量は増えれば増えるほどいい。AIが分析するから、人の仕事の量は関係ない。ひとりの人間の、ほぼ全部がデータ化される。これはどうゆうことか。筒抜けであるということだ。隠せるものが何もないということである。信じられないかも知れないが、プライバシーはない。もちろん、GAFAの視線を通してという意味だ。個人と、その集団がつぶさに、そして驚異的な正確さでデータ化され保存される。これはもはや監視社会という概念を超えている。監視というと監視カメラのように、外部からの監視を思い浮かべると思いきや、スマートフォンのような内部からの監視のほうが、監視の力が強い。これからもスマートフォンの一極集中が続くと思われる。まとめると、GAFAなどの巨大企業は、個人情報を蓄積していき、さらにコミュニティの情報も集積しながら、これら膨大なデータをAIに分析させることによって、第二の情報を獲得する。この第二の情報が、宝の山であることに間違いない。(料理に喩えよう。材料がデータであり、分析された情報が料理に相当する)。彼らの目的の一部は、この第二の情報の収集にある。世界のあらゆるものがデータになるのは真実だ。言い換えればデータしか存在しない。データの世界から現実世界を逆に俯瞰することができる。したがって、いま現在データになっていないものもデータ化されるほうに向かうと予想できる。世界中のデータを集めれば、人間に関係したことなら何もかもわかってしまう。わかると言っても、現実の人間の、という条件がつく。考えていることが分かるのではない。その属性が分類によって分かるのである。思っていることが分かるのではない。その思いによる行動が分析されることで、パターンが分かり、将来の予測も可能になるから、まるで占い師みたいに感じるのだ。占い師といえば、こうなればもう廃業するしかないな。
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