2021.06.30 12:10ジョブ遊覧飛行仕事をしないで、仕事について考えてみる。仕事をしているときに仕事のことは考えても、仕事の本質については考えない。そんなことをしていては仕事は仕事であることをやめる。いったい仕事とは何だろうか?人は仕事をするという。確かに仕事をしなければ生活できない。だが仕事をするというとき、仕事とは何であるかについて知っているのだろうか?仕事は仕事に過ぎないのか?仕事のという言葉の先に進めないのだろうか?大概の場...
2021.06.26 15:08子供の疑問についての疑問まずは、メルロー=ポンティ「知覚の現象学」の言葉から。「…たとえ子供は〈自然〉についての思惟として自分を意識するまえに、まず言語的共同体の成員として自分を認識するのだとしても、それが可能となるためには、主体[子供]は自分の普遍的思惟としては意識せず、むしろ自分の言葉として捉えることができるのでなければならないし、かくして語は、対象および意味の単なる標識であるどころか、事物のなかに住み込み、意味を運...
2021.06.20 11:23〈閉じられたテキスト〉を蘇生させる存在があるためには、あるいは、存在するためには、あるいは、存在を存在として認めるためには、或る条件が前提となる。条件とは能動性である。存在があるためには、存在が開示されなければならないが、それを可能にするものが、能動性であるからである。能動性とは、対象に積極的に関わることである。ここで〈閉じられたテキスト〉という概念を取り上げてみる。〈閉じられたテキスト〉とは何か?まだ開封されずに放置されたままに...
2021.06.18 11:35自己の身体の空間性、および運動性M.メルロー=ポンティ「知覚の現象学」より幾つか抜粋してみる。最後に具体的な応用を少しだけ考える。「或る対象に向かって挙げられた手の所作のなかには、その対象への照合が含まれているが、その場合その対象とは、表象された対象ではなくて、われわれがそれに向かって己を投企する、十分に規定された対象、われわれが予料によってそのもとに在る対象、われわれがいつも馴染んでいる対象なのである。意識とは、身体を媒介とし...