2020.08.23 15:58武器すら奪われる考える時間を剥奪されることが、最も恐ろしい。相手は、考える暇を与えないように気を使っている。考えるならば、疑問をもち現状の分析を始めるからである。相手側は、真実と不条理を知られたくないがために、必死になって熟考する隙をつくらない工夫をする。何となく不満であり、漠然とした変な感じのままでいることを欲する。とにかく現実の労働環境の正当な分析などされたら困るのだ。なんとか誤魔化してお茶を濁す風にしておき...
2020.08.09 15:03無に注意する見えているものは、わかっているものだ。地位が与えられているものだ。光が当たっている場所だ。輝き、だれもが振り向くものだ。高騰している価値だ。安定しているものだ。それゆえ安心できるものだ。それゆえ安全なものだ。それゆえ大きく変わることを期待するのは難しい。見ているのではなく、見えているのだ。向こうの方から主張するので、黙っていても聞こえてくる声だ。こちらから関与する必要はない。それは力があるから存在...
2020.08.05 15:34フォードのボタン「自分以外の人間に頼むことができて、しかも、彼らの方がうまくやってくれるとしたら、自分でやる必要はない」。ヘンリー・フォードが言ったとされる言葉である。好きな逸話がある。真偽のほどは定かではない。ものを知らないと揶揄されたフォードは、私の机には幾つものボタンがあると説明する。わからないことがあれば、そのボタンを押せば、いつでも教えてくれるから、あらかじめ知っている必要はない、と応えて相手をやりこめ...
2020.08.03 13:55第二の情報「GAFA」GAFAの狙いはどこにあるか?わかる範囲内で考えてみよう。まずデータが欲しい。データが集積できればできるほどいい。そのためにどうするか。スマートフォンを使ってもらいたい。できれば、位置情報の把握のため常に携帯してもらいたい。それにはどうするか。スマートフォンの中毒者になってもらう。それはいまのところ成功している。データの量は増えれば増えるほどいい。AIが分析するから、人の仕事の量は関係ない。ひとり...
2020.08.01 13:40渋滞渋滞している。前に進まない。同じところを何度も回転する。どこに躓いているのか?思考不可能、あるいは他者との関係にである。しかし、なぜこの場にとどまっているのか、との疑念もある。留まっている状態そのものが、何かを告げ知らすこともあるだろう。もしこれが壁であるとするならば、壁の作者は自己である。壁に躓くとは、自己に躓くのと同義である。前に進みたいと渇望するのは、壁に飽き飽きしているからだ。反復すること...