2020.01.28 14:20胚種対峙性「E・クレッチュマー」E・クレッチュマーは「天才の心理学」の中で胚種対峙性という生物学的な概念が才能の育成に貢献する述べる。「個々の偉大な人格においては、生物学的交配の効用、換言すれば、何ゆえに異系交配によって天才が生じ得るかの理由がいっそう明らかに看取される。極端な場合には、異系交配は全く『胚種対峙性』とも言うべきものとなる。このことが、人類の生物学または病理学において重要であることを強調したのは特にホフマンであって...
2020.01.20 13:42煩悶する「学び」定年は死語になる。ひとつの企業で一生働くなんてことはあり得ない。副業をいくつも兼務して複数から収入を得るようになるだろう。企業のあり方も人の変化には準じて変わらざるを得ない。世界の状況と仕組みは急速に変わり、それに追いつくのが難しくなる。正確な情報と現状の本質を見分けるのもより困難になる。このような世界にあって「学ぶ」とは、適応するために「学ぶ」という意味の優先順位が高くなる。どんどん変化する環境...
2020.01.17 16:57「礎」が大地から遊離するあるイメージに次第に近づいているのだが、それが何に由来するものかは分からない。目的でもないし外部からの強制でもない。自然とそのイメージに導かれる。真理を追求しているという意識もない。なのにイメージは消えないどころか強度を増していくように思われる。さてそのイメージとは何か?端的に言語化することができる。「浮遊」がそれだ。もっと具体的に言えば、大地のような盤石さとは無縁で、基礎づけられるべき固定したも...
2020.01.13 14:24監視社会と信用スコアまずは客観的な事実から。監視社会であるということで、至るところに監視カメラがあるのを確かめて欲しい。これは氷山の一角であって、個人データでさえも見方を変えるなら監視されていると言ってもいいだろう。「信用スコア」の真実の姿は「人間偏差値」である。外では監視カメラが、内ではネット経由で、個人を24時間追跡する。途方もない量の個人データが集積されAIによって分析される。個人データにはおのおの評価がつけら...
2020.01.07 13:292020年から「一歩」2020年1月現在。改めて基本を考える。何について?理想的な人物像について。即興的にやるつもりだから、これを契機に思考の種が芽吹けばいいくらいに考えて、書くという実験を試みよう。そもそものきっかけは時代の変化の急なこと、世界的に回転の速度があがり摩擦熱が立ち昇る状態にあること、日本という国家の体質が変わりつつあるように見えること等、環境の劇的な変貌を感じざるを得ないから。国家はこれまでの国家という...
2020.01.03 14:08酩酊。あるいは夜の愉悦みえる体系がある。みえない体系がある。みえない体系は無数に存在する。しかもこれらの体系たちは、ひとつの場にとどまっているどころか常に動いている。事象は体系のなかに属するが、その体系のみにだけ属する。体系に矛盾しないからこそ事象は落ちつく場に至る。問題は未知の体系や隠された体系の存在がある(確信的予言!)ということ。既存の体系に当てはまるならば容易なことであるが、このようなものの方が少ないであろう。...
2019.12.31 16:19「世界市民たる自覚」と「井の中の蛙」質問!「あなたは日本に住んでいる日本人であるか?」答えはNOである。正解は、地球上の多くの国のなかにある一国の国民である。狭義に答えるのではなく広義に解釈すればこうなる。日本は世界の一部(それも小さな)に過ぎない。誰もがグローバル化の浸透を認め、その勢いと性急な現実もよく知っている。だから「どこに住んでいるのか?」という問いには「世界に」と答え、「どこに属している人間か?」との問いにも同様に「日本...