2019.09.29 18:02夜の言葉能力を最大限に発揮するためには病気を回避しなければいけない。場合によっては悪行さえすることも厭わない(自己の内面の悪を直視して受容するだけでもいいかもしれない)。次の文章はフロイトの講義での言葉。「…だが、いったい、みなさんは、人間の本性のどこかに利己的な悪が関与していることに反対する義務を感じなければならぬほど、上司や同僚から親切を受けたり、敵に義侠心を見出したり、社会から嫉妬心を向けられずにす...
2019.09.29 10:55ゲームの死からはじまる新たな困難まずは簡単な例から。その後に一般化を試みたい。将棋のAIをAI同士無限回に限りなく対戦させる。無限と言っても時間に制限があるが、対戦回数の増加に伴ってある範囲に収束すると予測できる(直感的に発散するとは考えにくい)。発散するのなら収束するゲームだけを考える。AIの掛け合わせはおそらくルールのあるゲームの限界点を示すであろう。どのようなものかはまったく分からないが、正体がないより正体のあるものの方が...
2019.09.26 15:03AIのブラックボックス問題AIのブラックボックス問題について考える。例えば、囲碁や将棋のAIとAIを無限に対局させて辿り着く解は過程も含めて人間の理解能力を遥かに凌駕することになる。規則のあるゲームに限らず、汎用性AIが広く活躍することになるのは確実である。解答も理解不可能であって、その過程さえ理解不可能になった場合、人間はこれをどう判断したらいいのだろうか?問題は複雑そうにみえて単純かもしれない。つまり結論だけを取りだす...
2019.09.24 10:35意味の瞬間的な誕生についての草稿意味方向の矢という概念を想定してみる。もうひとつ、主体の矢も導入する。この二つの矢の相互作用により意味が発火するものと考えてみる。発火するように意味が意味になる。意味方向の矢とは意味を閉じ込めて方向を自由に決定しながら空中を漂っているものと仮定する。このとき、意味は実在するのだが、意味が何者にも発見されていないので、主体にとって無意味である。意味が主体の関与なしに完結してしまっているので、認識され...
2019.09.22 16:54カフカ「あるアカデミーへの報告」出口⑷…なんという進歩だったでしょう!目醒めつつある脳のなかへ、あらゆる方向から、知の光が射し込んでくるのです!嬉しかった。それは否定しません。しかしそのことを私が過大評価することはありませんでした。すでに当時からそうでした。まして、今日ではなおさらのことです。これまでこの地上で二度とあったためしのない努力によって、私はヨーロッパ人のもっている平均的教養に到達しました。そのことは、それ自体としては、ひょ...
2019.09.22 16:44カフカ「あるアカデミーへの報告」出口⑶…そして、アカデミー会員の皆様、私は学びました。ああ、学ぶほかなければ学ぶものです。がむしゃらに学ぶものです。自分自身を鞭で監視するものです。ほんのわずかな反抗が兆しただけでも、われとわが身を苛むものです。…
2019.09.22 16:17カフカ「あるアカデミーへの報告」出口⑵…ほかにどうしようもなかったので、どうしてもそうせずにはいられなかったので、私の五感が陽気にざわめいていたので、短く上機嫌に「ハロー!」と叫んだのです。突然、人間の音声を出しはじめていました。この叫び声でもって、人間の共同体のなかに跳び込んでいました。そして、「おい!聞けよ、奴が喋っているぞ!」という反響を、ひとつのキスのように、自分の汗びっしょりの全身に感じていました。くり返して言いますが、人間...
2019.09.22 15:27カフカ「あるアカデミーへの報告」出口⑴…そこで、私はやめたのです、猿であることを。明快で美しい思考の歩みです。この思考の歩みを、私はなんとなく腹で考え出したに違いありません。というのも、猿は腹で思考するのですから。私が出口ということで理解しているものを、皆様方には正確にお解りいただけないのではないかと心配です。この出口という言葉を、私は最も十全たる意味で用いています。自由と言わないのは意図があってのことです。私が考えているのは、あらゆ...
2019.09.20 14:40知恵0.2手を多く持て!手とはあれもやるこれもやるというとき使う道具のこと。二本ではなく十本も百本も持つことは可能。どうやってか?もちろん物理的にという意味ではない。頭の中に手を持つのだ。やるべき仕事は複数の手で行う。言葉を使って頭の中に折り畳まれた複数の手を使うことなら十分できる。賢い人は共通して多くの手を持っている。もし多くの手を持たないならば一人分の仕事しかできない。一人分の仕事でできる量はたかが知れ...
2019.09.16 14:58ふたたびマルクス余剰価値の概念は知っておく。余剰価値は労働者によって形成されたが、その所有者は資本家である。労働者が生みだした価値は本来労働者のものであるべきはずだが彼のものではない。つまり労働力の果実は自分自身のためではなく不払労働をすることによって資本家に贈与されることになる。賃金は文句のでない程度まで下げられる。働けば賃金を貰える、という考えは短略的に見える。なぜなら労働がどのような経路をたどって賃金に至る...
2019.09.10 13:08日銀リポート。2019.9銀行の存在意義を根本から見直す。「日銀が9日に発表したリポートによると、金融とIT(情報技術)が融合したフィンテック企業が決済情報を押さえることで、銀行の役割を一部代替していく。という見方を示した。さらに会計ソフトを提供するフィンテック各社は、企業間の取引や支払いなどの一次情報を即時取得できる。情報がまとめられた財務諸表ではなく個別の取引を把握できるため、財務諸表の改竄リスクを抑制できるともリポー...
2019.09.06 09:07資本の付随物マルクス「資本論」第7篇 資本の蓄積過程より第21章 単純再生産から。「…労働者階級の個人的消費でさえも、ある限界内では、資本の再生産過程の一要因であるにすぎない。…」どうゆう意味か?労働する個人は、労働する過程で精神的肉体的に消耗する。このままでは通常の労働をする能力まで回復できていない。個人的消費によって(食べたり休息したりして)、やっと従来の労働力を回復するが、この過程はもともと資本のために...