2020.02.28 16:25contact「宇宙人の見つけ方」宇宙人とのコンタクトについて考えてみよう。そんな真面目な話ではない。宇宙人がいるか否かと問うとき、既にそこに宇宙人の観念が含まれている。問う者のなかに宇宙人のイメージが想定されている。イメージから外れるものは宇宙人から除外されるというわけだ。これでは見つけるのではなく選択だ。また宇宙人の「人」とは何を語っているのだろうか。どうしても知性的な生命体を想定してしまいがちである。知性的といっても人を基準...
2020.02.24 13:16「人を動かす」は「人を動かさない」D・カーネギーの『人を動かす』からいくつか抜粋しよう。「人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること-これが、秘訣だ」「夏になると、私はメーン州へ魚釣にいく。ところで、私はイチゴミルクが大好物だが、魚は、どういうわけかミミズが好物だ...
2020.02.22 05:54「過去・現在・未来」平等理論我々は現在に生きている。現在にありながら過去と未来に注意を向ける。現在という一点に集中しているのは事実である。現在から逃れることは不可能だ。しかし、あえて意識的な習慣として有効だと思われるアイデアがある。それは単純かも知れないが、コロンブスの卵みたいな発想である。なんでもない習慣だが、最近になって意識上に浮上したものである。それは、過去と現在と未来への意識的な関与を均等にするというものである。完全...
2020.02.20 13:37F・ベーコン「発見の術」まず、ベーコンの「学問の進歩」より発見の術の項目から興味のある部分を引用して、のち考察してみよう。「…というのは、正しい疑問を発することができることは、なかば認識に到達することであるから。すなわち、プラトンのいうように、『求めるものはみな、その求めているものの一般的な観念をもっている。さもなければ、見つけたときに、どうしてそれだと知るのだろうか』(メノン)。そしてそれゆえ、予測がしっかりしておれば...
2020.02.16 15:53誰も信じない歴史の法則循環する歴史を誰も信じない、という不思議な現象について。同じことが繰り返されるのに、この繰り返されている事実を誰も信じないし、理解もしない不可解さ。周期的に繰り返される歴史的事象が理解されないという明らかな法則がある。例をあげよう。地球の公転を主張したガリレオ。飛行機をはじめて制作したライト兄弟。進化論を唱えたダーウィン。自動車を発明したフォード。彼らの共通点は何か?そう、それは必ず否定され批判さ...
2020.02.15 13:43無形「孫子」「孫子」の虚実篇に次の言葉がある。わかりやすい訳で読もう。「そこで、軍の形(態勢)をとる極致は無形になることである。無形であれば深く入りこんだスパイでもかぎつけることができず、智謀すぐれた者でも考え慮ることができない。(あいての形がよみとれると)その形に乗じて勝利が得られるのであるが、一般の人々にはその形を知ることができない。人々はみな身方の勝利のありさまを知っているが、身方がどのようにして勝利を...
2020.02.13 13:48解凍される言語口から声が発音される。それが空気を振動させる。振動は相手の耳に届き、脳によって解析される。言語のことだ。声は、流動的な精神活動が言語を選択しながら発せられる。まさか精神活動が停止していると考える人はいない。生は休みなく動く。但し選択された言語は止まっている。だからAからBに情報が伝わるときに、動く主体から、いったん停止している言語を経由して再度動く主体に、というふうに伝播する。同じことをもう一度説...
2020.02.11 14:35Dis-cover「覆いを剥ぎとる」どうしたら新しい発見ができるのか。発見される主体はどのようにして我々の前に現れるのか。発見される対象があらかじめ自明である可能性は低い。なぜなら既存の固定観念を覆す過程で発見がなされるから。仮に方向性があったとしても、それは漠然としたものになる筈だ。だから偶然によって発見される事例が多いのも納得できる。発見に向かう精神は、目標とか目的がはっきりしていない。手探りで混沌から宝を探しだそうとするのだが...
2020.02.08 14:10あがってもさがってもここでひとつの提案をしたい。とはいっても特別役立つものではないし、つまらぬ戯言かもしれないが…。提案とは、自己を株式に見立てるというものである。なぜなら株式と同じく自己にも浮き沈みがあり、上昇局面や下降局面があるからである。このように考えると自己自身を客観的かつ冷静に観察することができる。時世に合致した有益な行いをすれば、そしてそれが広く知られるならば、自己の株は高騰するであろう。市場の人気が得ら...
2020.01.31 16:22origin「ある」の発生ジャック・デリダ「声と現象」の第六章より。「…差延のこの運動は、超越論的主観に突然到来するのではない。差延の運動が、超越論的主観を産み出すのだ。自己-触発は、すでに自分自身(autos)であるような存在者を特徴づける、経験の一様相ではない。それは、自己との差異の中で、自己への関係として同じものを、非-同一的なものとして同じものを生み出すのである」。このテキストに関係なく勝手な空想を飛翔させよう!自...